ソーラー式視線誘導標 サーモアイ

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ソーラー式視線誘導標 サーモアイφ80サイズ、φ100サイズ
ソーラー式視線誘導標 サーモアイφ80サイズ、φ100サイズ
ソーラー式視線誘導標 サーモアイφ80サイズ、φ100サイズ サーモアイ 通常時/夜間点滅時(外気温2度以上)/夜間点滅時(外気温2度未満) 薄型軽量のサーモアイ サーモアイ 設置イメージ

ソーラー式視線誘導標サーモアイは、外気温が2℃未満になると、発光色が白から青に変わって凍結注意をドライバーに促します。同時点滅機能で道路線形を視覚的にサポートし、曇天でも発電できるソーラーパネルを搭載。簡単施工でバッテリー交換も不要です。

NETIS新技術情報提供システム(NETIS)掲載期間終了技術 TH-050019-VE 第19回中小企業優秀新技術・新製品賞: 優良賞受賞製品 ソーラー発電式 夜間自動点滅 曇天・雨天時充電可 電気二重層コンデンサ
Features
  1. 青い光は路面凍結注意のサイン
    内蔵した温度センサーが筐体周辺の雰囲気温度を測定し、2℃未満になると白色から青色にLEDの発光色を切り替えます。視線誘導と同時に、ドライバーに路面凍結注意を促すことができます。

    冬季の路面状況は、外気温の低下に限らず風速や降雪量、放射冷却などにも影響を受けるため、0℃(氷点下)での注意喚起はもちろんのこと、氷点到達前の事前注意も必要と考えます。そのため、サーモアイは2℃を基準として発光色を切り替えています。

    主に下記の方法がとられています。
    • 導入現場周辺へ機能周知を目的とした立て看板の設置
    • 市民だよりなど広報誌への掲載、プレスリリースの発行
  2. 同時に点滅するから道路線形が見えやすい
    複数の製品が、標準電波(JJY)を元に、ぴったり同じタイミングで点滅します。これにより、光が連続するように見え、道路線形が把握しやすくなったり、人の視線を特定の方向へ自然に誘導することが可能になります。

    標準周波数と日本標準時を日本全国に供給するための電波のことで、福島県のおおたかどや山標準電波送信所と、福岡県と佐賀県の境にあるはがね山標準電波送信所から送信されています。サーモアイは各送信所から送られてくる電波を一定時間ごとに受信することで点滅周期を揃えています。
    各送信所の位置と受信可能範囲の目安
    各送信所の位置と受信可能範囲の目安
  3. 曇りや雨の日でも十分な電力を発電できるソーラーパネルを使用
    天候に左右されにくい高性能なソーラーパネルを搭載しており、曇りや雨の日でも発電が可能です。快晴時は約30分以内、曇天・雨天時でも5~6時間程度で満充電になります。
  4. 面倒なバッテリー交換は不要
    寿命が長く、定期的な交換が不要な電気二重層コンデンサを採用しています。バッテリーのように化学反応による充放電を行わず、充放電回数が多くても劣化しにくいという特長を持っています。

    電気二重層という固体と液体との界面に正負の電荷が蓄えられることを利用した二次電池の一種です。電極材料に活性炭を使用しているため環境性が高く、廃棄時の法規制もありません。
    二次電池 基本性能比較
    鉛シール電池 ニッケルカドミウム電池 電気二重層コンデンサ
    電極材料 (+)PbO2 (-)Pb (+)NiOOH (-)Cd 活性炭
    起電方法 化学反応 化学反応 イオン吸着・離脱
    充電時間 数時間 数時間 数秒
    充放電寿命 200~1000回 500回 原理的に無制限
    充放電の制限 あり あり なし
Structure
サーモアイ 動作概要図
サーモアイ 動作概要図
  1. ソーラーパネルにより太陽光を電気エネルギーに変換し、蓄電装置である電気二重層コンデンサに充電します。
  2. 設置場所の周囲が暗くなると自動的に点滅を開始します。
  3. 標準電波(JJY)を受信することにより、複数個の製品が同時に点滅します。
  4. 通常は白色に点滅し、外気温が2℃未満になると青色に点滅色を切り替えます。
  5. 設置場所の周囲が明るくなると自動的に消灯します。
Spec
項目 規格・仕様
太陽電池 アモルファスシリコン太陽電池
蓄電装置 電気二重層コンデンサ
発光部 超高輝度Φ5LED×16球
LED1球あたり輝度 白(20,000) 青(13,000) ※メーカー値
本体ケース ポリカーボネイト樹脂加工品
点滅モード 8球同時点滅(60回/分)
外気温2℃以上: 白色LEDの8球同時点滅
外気温2℃未満: 青色LEDの8球同時点滅
作動時間 日没時自動点滅開始、日昇時自動消灯
同期装置 標準電波(JJY)受信
温度測定部 白金測温抵抗体
反射部 300cpl(観測角0.2° 入射角5°)
使用温度 -20℃~+70℃
充電時間 南向30°快晴時30分以内
外形寸法 Φ80またはΦ100、厚さ18㎜
質量 Φ80サイズ: 80g Φ100サイズ: 85g
Procedure

既存の反射式視線誘導標へ取り付ける施工手順を提示しています。表面が平らでテープ貼り付け面積(Φ70mm)を確保できれば、どんな場所にも施工できます。

サーモアイ 施工手順1

①厚手ウェットシートで取り付けたい相手方の表面の汚れを拭きとり、ドライシートで乾拭きします。

サーモアイ 施工手順2

②本体背面の構造用接合テープのはく離紙をはがします。

サーモアイ 施工手順3

③本体側面の▲シール(標準電波受信用アンテナ位置の目印)を確認し、▲を天に向けた状態で押し付けるように貼る。

サーモアイ 施工手順4

④1基当たり約10分で施工完了します。

固定に必要なもの(40基当たり)
必要工具など 数量 単位
厚手ウェットシート(20枚入) 1
ドライシート(30枚入) 1
手さげ付ポリ袋(Mサイズ) 1
FAQ

温度センサーは製品本体に内臓されており、製品の周囲の空気の温度を測っています。例えば、反射式視線誘導標に施工する場合は地面から約50~100cmの高さの温度です。製品周辺の雰囲気温度が2℃を下回ると、路面が凍結する可能性が高いため、発光色を変えて注意を促す仕組みになっています。

いいえ、設置できない場所があります。以下の場所は、製品の機能が十分に発揮できない可能性があるため、設置をお控えください。
  • 日当たりの悪い場所: 午前10時から午後3時までの間、長時間日陰になる場所は、ソーラー発電が十分に行われず、製品が正常に動作しないことがあります。
  • トンネル内や高架下: これらの場所は、日照が得られないため、ソーラー発電ができません。
  • 水銀灯の近く: 水銀灯の光は、製品の光センサーに悪影響を与え、点滅機能が正常に動作しないことがあります。
  • 高圧線や電波塔の近く: 高圧線や電波塔からの電磁波は、標準電波の受信に影響を与え、点滅動作に支障をきたす可能性があります。
  • AMラジオの電波が届きにくい場所: 山の谷間など、AMラジオの電波が届きにくい場所では、標準電波の受信がうまくいかず、同期点滅しないことがあります。
設置場所にご不明な点がある場合は、ご相談ください。

はい、この製品を道路の視線誘導標として使う場合は、(公社)日本道路協会発行の「視線誘導標設置基準・同解説」に準拠する必要があります。
  • 左路側側:サーモアイまたはシングルアイ(白色)
  • 右路側側または中央分離帯:シングルアイ(黄色)

この製品は、LED発光色切り替え機能があるため、思わぬ場所で活躍しています。例えば、
  • 寒さ対策:
    • 監視カメラのそば: カメラの映像に映り込むので、夜間の気温が低下をすぐに確認できます。
    • 船上など屋外作業現場: 凍結による転倒注意を作業員に促します。
  • 交通安全:
    • 鉄道: 列車のブレーキがききやすい状況かどうかを、運転士が視覚的に判断する目安になります
  • 物流の安全:
    • 運送会社の敷地内: 日陰と日向で温度差が大きく、凍結しやすい場所に設置することで、事故を防ぐことができます。
このように、サーモアイは、従来の視線誘導標としての役割だけでなく、様々な場面で安全対策に役立てられています。